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この子は悪くないで終わらせない(後編)
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犬のしつけについて、
「飼い主さんがもっと毅然としてください」
と言われたことがある方もいるかもしれません。
でも、「毅然とする」と言われても、具体的に何をすればいいのか分かりにくいものです。
私たちが考える「毅然とした対応」は、怒鳴ることでも、犬を力でねじ伏せることでもありません。
今してほしくない行動を止め、代わりにどう行動すればいいのかを、犬に分かる形で伝えることです。
たとえば、お散歩中に他の犬を見て興奮し、突進しようとした場合。
ただ「ダメ!」と叱り続けるのではなく、
リードを短く持って安全を確保する。
いったんその行動を止める。
「オスワリ」など、その犬ができる行動を伝える。
こちらに意識を向け、落ち着くことができたら褒める。
こうして、「やってはいけない」だけではなく、
「こうすればいい」
を教えていきます。
他の犬にしつこく絡んでいるなら、いったん離す。
興奮しすぎているなら、落ち着ける距離を取る。
噛む危険があるなら、口輪やリードなどを使って安全を確保する。
そのうえで、落ち着いた行動や望ましい行動を少しずつ増やしていきます。
犬に優しくすることと、何でも犬の要求どおりにすることは同じではありません。
逆に、ルールを教えることと、怖がらせることも同じではありません。
しつけで大切なのは、
「ダメ」で終わらず、「こうしよう」を教えること。
これは犬だけでなく、飼い主様へのアドバイスでも同じだと私たちは考えています。
犬も人も、何をすればいいのかが分かれば行動しやすくなります。
愛犬が人間社会の中で安心して暮らせるように、必要なルールと選択肢を、分かりやすく伝えていきましょう。
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