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賢い犬ほど、困ったこともよく覚える?(第2回)
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前回は、
というお話をしました。
犬の賢さは、飼い主さんが教えたことをどれだけ早く覚えるかだけではありません。
犬は毎日の生活の中で、人間が教えるつもりのないことまでたくさん学習しています。
そして困ったことに、
人間にとって覚えてほしくないことも、とてもよく覚えます。
犬は「しつけの時間」だけ学習しているわけではない
たとえば、犬が何か欲しくて吠えたとします。
最初は飼い主さんも無視していました。
でも、あまりにもしつこく吠えるので、
「もう、分かったから!」
と要求に応えてしまった。
人間からすると、
「うるさいから仕方なく」
だったかもしれません。
でも犬から見ると、
「吠え続けたら要求が通った」
という経験になります。
それが何度か繰り返されれば、
「最初はダメでも、もっと頑張ればいける」
と学習する犬もいます。
人間は「諦めてほしい」と思っているのに、犬は逆に「もっと粘ればいい」と学んでいる。
なかなかのすれ違いです。
人によって態度を変える犬もいる
家族の中でも、
「お父さんにはやらないけれど、お母さんにはやる」
「この人の言うことは聞くけれど、この人の言うことは聞かない」
という犬がいます。
これを単純に「なめている」と表現されることがありますが、そう決めつける必要はありません。
犬はそれぞれの人との経験から、
「この人の時はどうすればいいか」
を学習していることがあります。
誰なら要求が通りやすいのか。
誰は最後までルールを変えないのか。
どんな行動をすると、自分の望む結果になるのか。
よく観察している犬ほど、こうした違いにも気づきます。
賢さは、人間のためにある能力ではない
「賢い犬」と聞くと、
何でもすぐ覚えて、指示をよく聞いて、飼いやすい犬。
そんなイメージを持つかもしれません。
でも、学習能力が高いということは、
人間にとって望ましいことだけを覚える能力が高い
という意味ではありません。
望ましい行動も覚える。
困った行動につながることも覚える。
そして時には、人間の行動までよく覚えています。
だからこそ、犬のしつけでは、
「この犬は頭がいいから大丈夫」
でも、
「この犬は頭が悪いから仕方ない」
でもなく、
その犬が今、何を学習しているのかを見ること
がとても大切です。
では私たちは、犬に何を教えれば「お利口な犬」になるのでしょう?
そもそも「お利口な犬」とは、どんな犬なのでしょうか。
次回は、
「では、“お利口な犬”ってどんな犬?」
を考えてみます。
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