トレーニングで克服させないとダメですか?(1) | 札幌の犬のしつけ・犬の幼稚園HappyDog

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トレーニングで克服させないとダメですか?(1)

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苦手なものは全部克服しなくていい

犬のご相談を受けていると、

「車の中から人を見ると吠えます」「自転車を見ると興奮します」「他の犬を見ると大騒ぎします」

といったお悩みをよく聞きます。そして多くの飼い主さんは、

「見ても吠えないようにしたい」「興奮しないようにトレーニングしたい」

と考えます。でも、その前に一度考えてみてほしいことがあります。

本当に、その刺激を目の前にしても平気でいられるようにする必要があるでしょうか?例えば、あなたが目の前に大好きなハンバーガーを置かれ、「食べたい!!」と強く感じたとします。その反応を、「克服しなさい、感じないようになりなさい」と言われたらどうでしょうか?

犬によって「何に強く反応するか」は違います。たとえば車の窓から、歩いている人が見えたとします。ほとんど気にせず、そのまま寝てしまう犬もいれば、人の動きに強く興味を持ち、

「行きたい!」「確認したい!」「追いかけたい!」

と興奮する犬もいます。

これは、必ずしも「しつけができている犬」と「しつけができていない犬」の違いではありません。

犬種による特性があり、同じ犬種でも個体差があります。周囲の変化に敏感な犬もいれば、動くものに強く反応する犬もいます。同じ刺激でも、受け取る犬によって反応が違う、そして、その反応は「なくさなければならない悪」ではありません。

もちろん、運転中に犬が外に向かって吠えたり、窓を引っかいたりするのは困ります。

でも、

「刺激を感じること」と、「問題になる行動をすること」は別の話です。

車は特に、犬が興奮しやすい環境です。外では人や犬、自転車などが次々に動いているのに、犬自身は車の中にいるため、近づくことも、確認しに行くこともできません。興奮だけが高まり、その行き場がなくなって吠えたり、窓を引っかいたりしているのだとしたら、どうでしょう。

反応を否定せずに、行動だけを変えたければ「見せない」という方法を選ぶことができます。キャリーに入れて、外が見えないようにする。視覚の刺激がなくなり、その犬がキャリーの中で安心し、落ちついて移動できるなら、

「いつかキャリーから出して、外が見えていても興奮しない犬にしなければ」と考える必要はないと思います。

トレーニングしない、という選択肢

犬の困った行動を見ると、私たちはつい、

「直さなければ」「慣らさなければ」「克服させなければ」

と考えてしまいます。

でも、避けることで犬も人も平和になるなら、避けることも立派な方法です。何でも克服できる犬を目指す必要はありません。その犬が無理なく暮らせる方法を見つける。

それも、犬と暮らすうえでとても大切なことだと思います。

次回は、「環境で管理するのは、根本的な解決にはならない?」について考えてみたいと思います。

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