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この子は悪くないで終わらせない(前編)
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「他の犬に噛みついて怪我をさせてしまった」
「触ろうとした人を、本気で噛んでしまった」
犬の幼稚園でお預かりしている中や、ご相談を受ける中で、こうした出来事について飼い主様から、
「この子は悪くないんです。私が急に触って驚かせてしまったから」
「家族にしか噛まないし、本当は良い子なんです」
とお話を伺うことがあります。
愛犬を悪者にしたくない。そのお気持ちはよく分かります。
そして実際、犬が噛む行動には理由があります。
怖かったのかもしれません。
痛みがあったのかもしれません。
逃げることができず、噛むという方法を選んだのかもしれません。
ですから、「なぜ噛んだのか」を考えることはとても大切です。
しかし、理由があることと、人や他の犬を怪我させる行動をそのままにしてよいことは別です。
私たちは、噛んだ犬を「悪い犬」だとは考えていません。
ただし、人や他の犬を傷つけるほどの噛みつきが起きているのであれば、それは安全に暮らしていくために対応が必要な行動です。
「私が悪かったから仕方がない」
「この子は本当は良い子だから大丈夫」
そこで終わってしまうと、次に同じ状況が起きたときの対策ができません。
大切なのは、誰が悪いかを決めることではなく、
なぜその行動が起きたのか。
そして、次の事故をどう防ぐのか。
を考えることです。

問題行動があることを認めることは、愛犬そのものを否定することではありません。
むしろ、危険な行動をきちんと受け止めることが、愛犬を守る第一歩だと私たちは考えています。
次回は、「なぜ噛む行動が繰り返されることがあるのか」についてお話しします。
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