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トレーニングで克服させないとダメですか?(2)
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「管理するだけ」ではダメなのでしょうか?
前回は、犬が苦手な刺激をすべて克服させる必要はない、というお話をしました。
車の窓から人や犬を見て吠える犬が、キャリーに入れて外が見えないようにすると、静かに休んでいられるようになった。
そんな犬を指して、
「それって根本的な解決になっていないのでは?」
と言われることがあります。でも、「根本的な解決」とは、何でしょう?
私たちは日常生活で、苦手な刺激を避ける工夫をたくさんしています。
・眩しければカーテンを閉める
・周囲の音が気になれば、静かな場所へ移動する
・スマホの通知が気になって仕事に集中できなければ、通知を切る
それを「環境に頼っているだけで、根本的な解決になっていない」とは言わないはずです。
・キャリーに入れる
・目隠しをする
・刺激から距離を取る
・来客中は別の部屋で過ごしてもらう
・散歩する時間やコースを変える
どれも立派な対処法です。
こういった対処は時として、「管理しているだけ」と言われることがありますが、車に乗るたびに外を見て興奮し、30分ずっと吠えていた犬が、キャリーに入ることで落ち着いて眠れるようになった。犬は疲れないし、飼い主さんも運転に集中できる、愛犬がお利口に過ごせてよかった、と思うでしょう。
トレーニングすれば、何でも良くなるわけではありません。
苦手な刺激への反応を変えるためには、その刺激を犬が認識できる状況で練習することになります。犬が耐えられる程度に刺激を弱くしたり、距離を取ったりしながら慎重に進めまていき、そういったトレーニングに、時には何か月もかかります。はたして、そこまでして「車の外を見ても平気な犬にする」必要が本当にあるのでしょうか?
もちろん、刺激は何でも避ければいいという話ではありません。
・毎日の散歩で必ず出会うもの。
・生活するために避けられない状況。
・犬自身が強い不安を感じて生活に支障が出ている場合。
・人や犬の安全に関わる場合。
こうしたケースでは、環境調整を組み合わせたトレーニングをすることを、おすすめしています。
つまり、「問題行動がある=トレーニングで克服する」と最初から決めてしまわずに、犬と家族にとって一番負担が少なく、生活しやすい方法を選ぶことも、犬との良い暮らしのために欠かせない姿勢だと、私は考えています。
次回は最後に、
「犬のトレーニングのゴールって何だろう?」について考えます。
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