子犬の価格があがっているわけ | 札幌の犬のしつけ・幼稚園HappyDog

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子犬の価格があがっているわけ

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1月から、子犬の販売を始めた北野ドッグスクールですが、犬を飼っているお客様や、スタッフに言われるのが
子犬・・・高い!
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ん・・・?あたちのことですか?
そうなんです、ペットショップで犬を買ったことがある方は誰しもそう思うくらい、この数年、子犬の値段は上昇傾向にあります。おそらく、4~5年前から50%くらい値上がりしているのではないでしょうか。(15万円で買えた子が、22~23万円とか)
「ブリーダーやショップがぼったくりしている!!」
と思われるかもしれません(絶対にない、とは言い切れませんが)、でも関わり始めてまだ半年の私が言うのもなんですが、「値上がりしても仕方ない」と考えられる事情がある、と思います。
一つは、東日本大震災で、大規模なブリーダーが、いくつも消滅したこと。しかしです、震災から5年がたち、復興がすすんでいます。少しはブリーダーさんが復活しても良さそうなものですが、なかなか増えない、それどころか廃業する方が相変わらず減らない。
それは、動物愛護法の規制強化、ではないかと私は思っています。
規制強化によって、ブリーダーには「終生飼育義務」が課せられました、つまり、子犬を産む親犬たちがもう子犬を産めなくなった、というときに「処分」したりせず、里親に譲渡するか生涯飼育するといった「義務」が生じたのです。牛など家畜は「生産性がなくなった」とみなされた時点で「処分」できますが、愛玩動物にはそれは法律上許されなくなったのです。
すばらしいことだと思います、でもその結果、「採算がとれない」と廃業するブリーダーが増え、結果的に供給が減る、子犬の値段が上がる、という現象が起きているのではないでしょうか。そもそも、純血種の洋犬の子犬を手に入れて飼うというのは、40年前は一部の「お金持ち」か「奇特な犬好き」のみの世界、特別なことでした。今はポピュラーな犬種も、50万円、100万円、なんて当たり前でした。
その時代に戻る・・・とまでは思いませんが、愛玩動物の福祉を真剣に考えて、突き詰めていけばいくほど、子犬1頭を生産供給するためのコストは上昇し、結果的に子犬の値段は上がっていく、と思います。

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