ドッグサイコロジー相談室:マルプーのハナマル編 | 札幌の犬のしつけ・幼稚園HappyDog

ドッグサイコロジー相談室:マルプーのハナマル編 | 札幌の犬のしつけ・犬の幼稚園HappyDog

Newsお知らせ&ブログ

ドッグサイコロジー相談室:マルプーのハナマル編

BLOG

いつも犬の幼稚園ハッピードッグを閲覧・御利用いただき有難うございます。

代表の米田です。

今回もミニチュアピンシャーのディオ編と同様、現在進行形で幼稚園に通っている幼稚園生のご家族(ご主人&息子さん)です。

ご主人が単身赴任中で、普段ハナマルと接触できないので、帰ってきている日に個別訓練を、せっかくなので息子さんも訓練、となりました。

まずはお父さん、リードの持つ位置に気を付けて犬の挙動に人が合わせないように歩いてもらいます
息子さんに代わって再開、同じくリードの持ち位置と犬の位置に気を付けさせます
ハナマル、どうやら息子さんのリード捌きがいつもと違うという雰囲気を感じている模様、ちょっと抵抗します
段々リードの弛み量が多くなってきた=犬が良い位置で歩くようになってきました、手の位置と腕の形が良いです
スキーでストックを持つように腕の角度と位置を一定にする事で犬の動作を認知しやすくなります

最後の動画では、犬の拾い食い等の動作を感知して、すぐリードを引き上げて犬にシグナルを送れていてとても良いです。

訓練後息子さんに尋ねたところ

「普段拾い食いしそうな石や葉っぱが落ちてたら、拾い食いしようとしたらすぐリード上げようと思いながら歩いた。」

との事、大変素晴らしい!

そうなんです、犬は動物で基本的に「人間より素早い」ので

犬が何かする→人間が視覚で認識→犬を制御しようと何かする→すでに何かやられた後

となってしまうんです。

これを日常的に繰り返していると犬の飼い主に対する認識は

「人間ていうのは何てノロマで取るに足らない存在なんだろう」

となってしまい、犬は飼い主に服従しなくなりがちになります。

だから人は「ああしたらこうする」「こうきたらああやる」と想定しながら犬に接するべきなんです。

今回二人に共通して指導したのは、犬の動作(引っ張り、突然の停止、左右ふらつき等)に飼い主側がいちいち合わせない、突然歩くのを停止しようとしたら、飼い主は犬の停止に気づいてない「かのように」歩き続けなさいという事。

気付いてても気付いてない「フリ」をして歩きます。

人間と小型犬の体重差というのは、小型犬には如何ともしがたい差なので、歩き続ける=飼い主は犬が抗ってもどうにもできない相手である、という認識を持たせやすいのです。

口で怒ったり、叱ったり、なだめたり、気をそらせたりetcする必要は殆どの場合必要ありません。

基本はとにかく毅然とまっすぐ歩きましょう。

注意:排泄の時は止まる必要があるので、排泄の停止かわがままの停止かはしっかり見定めましょう。

散歩=訓練タイムです、ボーっと歩いていてはいけません。

という事で今回は、息子さんが予想以上に優秀なハンドリングをしてくれたので、とても良い訓練結果となりました。

あとはこれを日々の散歩で繰り返す事でどんどん犬は仕上がっていきます。

最後の動画の20秒近辺からは、ハナマルがちらちらっと息子さんの方を見ながら歩いていますが、これが「犬が飼い主を認め始めている瞬間」です。

それでは、また次回。

一覧をみる