子犬を買う場合の注意(やや長文) | 札幌の犬のしつけ・幼稚園HappyDog

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子犬を買う場合の注意(やや長文)

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いつも犬の幼稚園ハッピードッグを閲覧・御利用頂き有難う御座います。

代表の米田です。

春が近付いてくると犬を飼う人が増えます。

ペットの子犬を迎える時は「選べる」事が多く、それが人の子供を迎える事と大きく異なります。

「選べる」ので少しでも良い子を選びたい!と思うのが人情。

でもいざペットショップ等に行って見たときに「何を基準に」選べば良いのか分からない、という人が殆どではないでしょうか?

犬の幼稚園を運営している関係で、来店される飼い主さん方はほぼ何らかの「困りごと」を抱えて来るのですが、その対応をしてきた経験上で言えるのは「より良い・ベストな犬を選ぶ」だけでなく「問題を起こしそうな犬を選ばない」という観点も大事だと思います。

全てを網羅できるわけではありませんが、私の考える「購入しない方が良い犬」の例を挙げていきたいと思います。

1.激しい常同行動をずっとしている犬

ペットショップのケージの中で、せわしなく行ったり来たり、ジャンプ、尾追い、後ろ足で体の一部をしつこく掻く、等の犬は精神的な問題を抱えている事が多いです。

ケージのアクリルやガラス越しに居る自分達が見えているのか見えていないのか分からないくらい、一心不乱に上記行動を繰り返している犬は避けましょう。これを「元気な犬」と思ってはいけません。

2.抱いたときにあまりにもおとなしい犬

1番とは逆のパターンです。

ペットショップで「抱いてみませんか」とすすめられる事がありますが、抱いた時にあまりにも大人しい犬、これも要注意です。

見た目が自分の好みだったりして、自分の手の中で大人し~くされると、即決したくなりますが冷静に。

どうして一見飼いやすそうな犬を避けた方が良いのかの理由は後述の4番でも述べます。

3.足をケンケンしている

後ろ脚をケンケンしながら歩いている犬は膝関節に問題を抱えています。

これは成長してから動物病院で手術すれば治療できる事が多いですが、だからといって疾患がある状態の犬は、見た目が良くても飼わないのが賢明です。

「膝蓋骨脱臼」や「パテラ」

で検索すると色々な動物病院のHPや動画等が出てくるので目を通しておくと良いでしょう。

アニコム損保のHPより抜粋

痛みを伴う膝蓋骨脱臼を持つ場合、運動欲求があるのに痛くて動き回れない→社会化ができない・遅れる→精神的に未熟・不安定になる(怒りやすい、噛む、元気がない)となる事があります。小型犬は発症しやすいので特に注意しましょう。

4.犬の運動発散に付き合う時間が取れない飼い主

ここでちょっと話はズレて犬の問題ではなく飼い主の問題なのですが、後々問題になって困る事がよくあるのであえて述べさせて頂きます。

例えばこんなケース。

子無し夫婦の共働きで、朝の8時から夕方・夜まで、犬だけの留守番が一日平均4時間以上、それが週5日~6日。

このような生活パターンだと、子犬の運動欲求を満たす事は「不可能」です。

子犬期に経験させるべき刺激(音、外で浴びる日光、外気温変化、色々な匂い、知らない人や犬、動く自動車・バイク、広場で奇声を上げる子供の集団、体を不自由そうに動かす老人等)も与える事ができません。

犬だけになる留守番時間が半日以上になるという状況は、幼犬にとって「かなり過酷な状況」であるという風に考えて下さい。赤ちゃんや幼児を放置できるか?という事と同じです。人間でこれをやると虐待ですので、普通は保育園や幼稚園に入れますよね。

ここで察しが良い人は

「2番のような大人し~い犬なら、そんなに運動とか散歩とかしなくても大丈夫なのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、そもそも子犬は人間の飼い主だけだと欲求を発散させるのに苦労する、というくらい元気なのが普通で正常なので、2番の犬はやはり要注意なのです。もしかしたら法律で定められている生後日数56日前に出荷されていて、まだ走り回れるような状態になってない乳児犬かもしれません。何故このような違法行為が行われるかというと、単純に生後間もなくの方が見た目が圧倒的に可愛くて「良く売れる・高く売れる」からです。犬は人間の赤ちゃんのように出生の管理が厳密ではないので、やろうと思えばいくらでも月齢詐称はできます。

柴犬の繁殖をしている当園の場合、生後88日=約3か月程度まで親兄弟と一緒に過ごさせてから飼い主に渡しますが、これは3ヵ月まで親兄弟と過ごした子犬は、精神的な土台がしっかりとできて健やかに育ちやすい、と感じるからです。

一方ペットショップ等で

「この子は大人しくて小さい犬なので散歩もいらないし、長い時間の留守番も大丈夫ですよ♪」

というような事を言わる(言われた)方も居られるかもしれません。はっきり言いますがこれは『大嘘』なので、絶対に信じないで下さい。子犬は子犬期だけでしか得られない経験事項が沢山あるので、ある程度成長してから運動や散歩を多目にさせれば良いだろう、という考え方は駄目です。

ここまで色々述べてきましたが

「忙しい生活を変えられないけど、でもやっぱりそれでもどうしても元気な子犬を迎えたい!」

と思う方へ。

犬の幼稚園ハッピードッグは、そんな悩める飼い主さんのためにあるお店です。

幼犬期に必要な体験をさせる事でしっかりと社会化をしませんか?犬にも人にも慣れていて精神が安定した犬と過ごす生活は、きっとあなたの人生を今より何倍も豊かに、幸せにしてくれますよ。

スタッフ一同お待ちしております。

それでは、また次回。

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