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幼年期の終り
BLOG今日のブログは代表の米田史が書かせて頂きます。某有名小説のタイトルとかぶっていますが、内容は犬の話です。
普段から私がよく真穂先生と話す事に
「子犬のしつけは6ヶ月までが勝負だよな」
があります。
動物病院に行くと
「犬は人の4倍の速さで歳を取る」
等というポスターやビデオをよく見かけますが、事、幼少期の子犬に関しては
「子犬は人の10倍の速さで大人になる」
位に思っていた方が良いと感じます。仮に1ヶ月で10ヶ月分精神成長する、と考えると冒頭の
「子犬のしつけは6ヶ月(6ヶ月→60ヶ月=5年)までが勝負」
の意味が良く分かるのではないでしょうか。
「6ヶ月までの間に幼稚園に入れなければ子犬がおかしくなる」
という事では勿論無いのですが、この時期をなんとなく流れに任せて過ごさせる事はとても「勿体無い」事だと思います。
実際生後3〜4ヶ月から幼稚園に通い始めている犬達を見ていると、犬同士の遊び方、散歩の仕方、ケージでの休み方、コマンドへの順応性、嫌な相手への接し方(実は結構大事な事)等々、色々な事に本当にすぐ馴染めるものなのです。これが6〜7ヶ月を過ぎる頃からだと、反抗期になり始める事も多い為、同じしつけをしようとしても難易度が上がってしまうのです。
更にもう一つのポイントが、幼年期の訓練体験は成犬になってから同じ事をしても取り戻せない、という事です。人も言葉が話せるあたりから小学生にかけて覚えておくべき事、例えば極端な例ですが、挨拶の仕方や人の物を盗まない、暴力をふるわない等の社会道徳や常識を教えられずに育った、反抗期まっただ中の中学生や高校生に、そのような事をイチから教えるのが難しい事と同じです。但し、人は大人になってからでも「自分はこのままじゃ駄目だ」と一念発起して「自分を変える」事ができる可能性はありますが、犬にはそのような自発的向上心はありません。ここが人との大きな違いであり分かれ道になる要因です。
身も蓋もない言い方ですが、結局のところ、犬のしつけは幼年期の終わりまでにやっておく方が、時間とお金の節約になるのです。
それでは、また次回。
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