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散歩のマナーとは
BLOG犬が苦手なワンちゃんは、けっこういます。他犬がそばに来るとガウガウしてしまったり、怖がって逃げ回ってしまったり、興奮状態になって吠えっぱなしになったり。社会生活を営む私たち人間と一緒に生活するとなると、他犬の存在も受け入れてくれないと困ります。でも・・・
社会性がある=散歩して出会う犬全てと遊ぶ でしょうか?
社会性がある=散歩して出会う犬全てと挨拶できる でしょうか?
ドッグランやお散歩で会うワンちゃんと、「仲良く遊んでほしい」という要望で幼稚園にお問い合わせをいただくことがありますが、残念ながらどんなにしつけや訓練、社会化をしたとしても「遊ぶことを強制はできない」です。
犬同士の遊びは、早くから兄妹犬と離されたり、生後6ヶ月までに他犬との接触が少ないと、消失してしまいやすい行動です。「大人になったら遊ばない」というのもよくあることで、生後2歳にもなると、それまでとんでもなく激しく遊んでいた犬ですら、遊ぶ行動がぐっと減ってくるものです。
幼稚園では、遊びたいワンちゃんは遊びたいワンちゃんと一緒にしますし、まったり過ごしたいワンちゃんは同じようなワンちゃんと一緒に過ごさせます。大事なことは、遊ぶかどうかよりも「他犬の存在を受け入れ、当たり前のものとして気にせずいられる」ことではないでしょうか。
私たちだって、道行く人全てに挨拶したり、話しかけたりしませんよね?かといって、話しかけられたら怖いから逃げる、不愉快だから怒鳴りつける、ということもありません。愛犬も、「他犬とはスマートにすれ違うことができる」が目標で良いのではないでしょうか?
自分の犬(と自分)が社交的だからといって、だれかれかまわず散歩している犬に愛犬を近づける、という行為も慎みたいものです。全ての飼い主さんがコミュニケーションをとりたいわけではありませんし、相手は犬が苦手なワンちゃんかもしれません。そっとしておいてくれたら問題無く散歩できるのに、不用意に近づいてくるワンちゃんと飼い主さんのせいで、困った行動をしてしまうワンちゃんになっているのかもしれないのです。
「散歩中は幼稚園犬同士遊ばない、許可なく他犬に近づかない、人にペースを合わせて粛々と歩く」というのが、幼稚園でおしえているお散歩マナーですが、全てのワンちゃんの飼い主さんが同じようにお散歩マナーをおしえてくれたら、挨拶の強要から生じるストレスや問題行動が起きなくなるように思います。
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