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トイレのしつけは奥が深い
BLOG出張訓練をしません、と宣言してから半年以上経ちましたが、たまーーーにしつけの相談電話を受けることがあります。
先日受けたトイレのしつけのご相談は、「最初はうまくいっていたトイレのしつけが、急に失敗を繰り返すようになった」というもの。1日7回も8回も失敗するので、その始末をするのに疲れ果ててきた、という飼い主さんの訴えです。
実は、犬の排泄はかなりデリケートだと私は思っています、環境の変化、ホルモンの変化、いろいろなものに影響を受けやすく、完璧に定着するまで2~3年かかることも珍しくありません。自分の犬が「速攻で覚え、2度と失敗しない」タイプならいいのですが、「覚えたと思ったら、失敗したり、成功したり、をダラダラ繰り返す」タイプなら、開き直ってどーーーんと構える姿勢も必要です。それとは別に、覚えていたのにあちこちで失敗する、失敗の回数が増えてきた、と言う場合は、しつけ云々の前に「膀胱炎」を疑いましょう。
膀胱炎かどうかは、尿検査で簡単に調べることができます。尿の採取の方法ですが、動物病院で「オシッコ検査をしたいので、キットを下さい」と言うと、オシッコを取る注射器(針のないもの)とスピッツをくれます。貰ってきたら、トイレに敷いてあるペットシーツを裏返しにして、朝一番のオシッコ(量が大量で、確実に排尿するから)を採取すれば完了です。
電話相談の方のワンちゃんにも膀胱炎の疑いがあったので、「膀胱炎を疑って検査をお薦めします」と言ったら、「放置していたらどうなるのか」「健康診断は受けている」「なぜ膀胱炎などにかかるのか」と聞かれてびっくり。病気の可能性があると、少なくとも「専門家」に言われたのなら、病院に行ってみたらいいんじゃね?と思うのですが。
体の不調の可能性があれば、そこを白黒はっきりさせてから、しつけを考えるのが順番です。体調不良から起きている問題なら、しつけに費やす労力とお金の無駄になりますし、何よりも体調不良を放置される愛犬がかわいそうじゃありませんか?ちなみに、私が「膀胱炎じゃないか?」と疑って検査をしてもらったワンちゃんの70~80%が実際に膀胱炎だったので、私の判断もそうそう適当ではないのですよ。
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